散剤の規格変換計算
規格(含量%)が変わっても、患者に投与する有効成分の量は変わらないことが基本です。
【考え方の基本】
秤量量(g) × 規格(%) = 有効成分量(一定)
元の秤量量 × 元の規格% = 新しい秤量量 × 新しい規格%
→ 新しい秤量量 = 元の秤量量 × (元の規格% ÷ 新しい規格%)
| 変換パターン | 計算 | 秤量量の変化 |
|---|---|---|
| 10% → 20%(規格が2倍) | × (10÷20) = × 1/2 | 半分になる |
| 20% → 10%(規格が半分) | × (20÷10) = × 2 | 2倍になる |
| 10% → 5%(規格が半分) | × (10÷5) = × 2 | 2倍になる |
💡 規格が上がれば少ない量で同じ有効成分量を確保できる→秤量量は少なくなる
計算の手順(例)
10%散剤を1回2.6g、1日3回、4日分 → 20%散剤に変更する場合:
Step 1: 元の総量を計算
1回2.6g × 3回/日 × 4日 = 31.2g(10%製剤)
Step 2: 新しい規格で換算
31.2g × (10% ÷ 20%) = 31.2 × 0.5 = 15.6g(20%製剤)
国試頻出まとめ
| # | テーマ | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 散剤の規格変換 | 新しい秤量量 = 元の秤量量 × (元の規格 ÷ 新しい規格) |
| 2 | 規格2倍→秤量量1/2 | 10%→20%:31.2g → 15.6g |
| 3 | 有効成分量は不変 | 規格が変わっても患者への投与量(有効成分量)は同じ |
国試過去問チェック
第105回 問82(必須)
アモキシシリン水和物細粒10%が「アモキシシリン水和物細粒20%」に規格変更となった。規格変更前の処方内容は「アモキシシリン水和物細粒10% 1回2.6g 1日3回 4日分」であった。規格変更後の1処方あたりの秤量量(g)として正しいのはどれか。1つ選べ。
- 5.2 2. 10.4 3. 15.6 4. 31.2 5. 62.4
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正解:3
計算手順:
元の総量:1回2.6g × 3回/日 × 4日 = 31.2g(10%製剤)
有効成分量:31.2g × 10% = 3.12g
新しい秤量量:3.12g ÷ 20% = 15.6g(20%製剤)
または:31.2g × (10÷20) = 31.2 × 0.5 = 15.6g
4✗ 31.2g→換算していない(元の処方量そのまま)
5✗ 62.4g→規格と秤量量の関係を逆にした誤り(規格が上がれば量は減る)
