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🩺 実務

薬学計算の実践(投与量・規格変換)

📅 2026年5月20日
📖 この記事でわかること
  • 散剤の規格(含量%)が変わったときの秤量量を正しく換算できる
  • 「有効成分量は変わらない」という考え方で計算式を導ける
  • 規格が2倍になれば秤量量は半分になる関係を覚えられる
目次
  1. 1.散剤の規格変換計算
  2. 計算の手順(例)
  3. 2.国試頻出まとめ
  4. 3.国試過去問チェック

散剤の規格変換計算

規格(含量%)が変わっても、患者に投与する有効成分の量は変わらないことが基本です。

【考え方の基本】
秤量量(g) × 規格(%) = 有効成分量(一定)

元の秤量量 × 元の規格% = 新しい秤量量 × 新しい規格%

→ 新しい秤量量 = 元の秤量量 × (元の規格% ÷ 新しい規格%)
変換パターン 計算 秤量量の変化
10% → 20%(規格が2倍) × (10÷20) = × 1/2 半分になる
20% → 10%(規格が半分) × (20÷10) = × 2 2倍になる
10% → 5%(規格が半分) × (10÷5) = × 2 2倍になる

💡 規格が上がれば少ない量で同じ有効成分量を確保できる→秤量量は少なくなる

計算の手順(例)

10%散剤を1回2.6g、1日3回、4日分 → 20%散剤に変更する場合:

Step 1: 元の総量を計算
  1回2.6g × 3回/日 × 4日 = 31.2g(10%製剤)

Step 2: 新しい規格で換算
  31.2g × (10% ÷ 20%) = 31.2 × 0.5 = 15.6g(20%製剤)

国試頻出まとめ

# テーマ ポイント
1 散剤の規格変換 新しい秤量量 = 元の秤量量 × (元の規格 ÷ 新しい規格)
2 規格2倍→秤量量1/2 10%→20%:31.2g → 15.6g
3 有効成分量は不変 規格が変わっても患者への投与量(有効成分量)は同じ

国試過去問チェック

第105回 問82(必須)

アモキシシリン水和物細粒10%が「アモキシシリン水和物細粒20%」に規格変更となった。規格変更前の処方内容は「アモキシシリン水和物細粒10% 1回2.6g 1日3回 4日分」であった。規格変更後の1処方あたりの秤量量(g)として正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 5.2 2. 10.4 3. 15.6 4. 31.2 5. 62.4
✅ 正解・解説を見る

正解:3

計算手順:

元の総量:1回2.6g × 3回/日 × 4日 = 31.2g(10%製剤)

有効成分量:31.2g × 10% = 3.12g

新しい秤量量:3.12g ÷ 20% = 15.6g(20%製剤)

または:31.2g × (10÷20) = 31.2 × 0.5 = 15.6g

4✗ 31.2g→換算していない(元の処方量そのまま)
5✗ 62.4g→規格と秤量量の関係を逆にした誤り(規格が上がれば量は減る)

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