語呂合わせ:「元気な中坊」

| 語呂 | 意味 |
|---|---|
| 元気な | 原子吸光光度法 |
| 中 | 中空陰極ランプ(主光源) |
| 坊 | 放電ランプ(補助光源・重水素ランプ) |
各ランプの解説
中空陰極ランプ(主光源)
最大のポイント:目的元素の特有の光(固有スペクトル)しか出さない
- 測定したい元素と同じ元素でできた陰極を使う
- 例)鉛を測定するなら→鉛製の中空陰極ランプ
- つまり、元素ごとにランプを交換する必要がある
放電ランプ(背景補正用)
最大のポイント:連続したスペクトルを出す
- 代表例:重水素ランプ(D₂ランプ)
- 特定の元素ではなく幅広い波長の光を出す
- 主な用途は背景補正(バックグラウンド補正)
国試で狙われるポイント3選
① 中空陰極ランプは元素ごとに交換が必要
1本のランプで複数元素を同時測定することはできません。 「複数元素を同時測定できる多元素ランプもある」という形で出題されることも。
② 放電ランプの役割は「背景補正」
放電ランプは分析光源(メインの光源)ではなく、背景補正のために使います。 ここを混同させる問題が頻出。
③ 原子化の方法も一緒に押さえる
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| フレーム法 | 炎の中で原子化・操作が簡単 |
| 電気加熱法(グラファイトファーネス法) | 感度が高い・微量試料に向く |
ひっかけ注意!よくある誤り
× 「放電ランプで元素を分析する」 → 放電ランプは背景補正用。分析光源は中空陰極ランプです。
× 「どの元素も同じランプで測定できる」 → 中空陰極ランプは元素ごとに専用のものを使います。
× 「原子吸光光度法は蛍光を測定する」 → 原子吸光光度法は光の「吸収」を測定します。蛍光を測定するのは蛍光光度法。
まとめ
| 中空陰極ランプ | 放電ランプ | |
|---|---|---|
| 語呂 | 中(中坊) | 坊(放電) |
| 役割 | 分析光源(メイン) | 背景補正(サポート) |
| 出す光 | 目的元素の固有スペクトル | 連続スペクトル |
| 交換 | 元素ごとに必要 | 不要 |
「元気な中坊」=原子吸光光度法の光源は中空陰極ランプと放電ランプ 役割の違いまでセットで覚えれば完璧です!
確認問題
第110回 一般理論問題 問99
日本薬局方金チオリンゴ酸ナトリウムの定量法には原子吸光光度法が用いられる。このことに関する記述として正しいのはどれか。2つ選べ。なお、測定条件は以下のとおりである。
測定条件
使用ガス:可燃性ガス ア
支燃性ガス 空気
ランプ: イ (波長242.8 nm)
- アに入るのは、アセチレンである。
- イに入るのは、重水素放電管である。
- 原子化には冷蒸気方式が用いられる。
- 定量には、ランベルト・ベール(Lambert-Beer)の法則が適用される。
- 金の原子スペクトルは、連続スペクトルである。
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正解:1・4
- 1→○ ア=アセチレン。空気-アセチレンフレームが標準的な原子化法。
- 2→✕ イ=中空陰極ランプ(ホローカソードランプ)。重水素放電管は背景補正用。語呂「元気な中坊」の中=中空陰極ランプ!
- 3→✕ 冷蒸気方式は水銀(Hg)専用。金(Au)の定量にはフレーム法を使用。
- 4→○ ランベルト・ベールの法則(A=εcl)が原子吸光光度法の定量に適用される。
- 5→✕ 原子スペクトルは線スペクトル(不連続)。連続スペクトルは放電ランプの特徴。
