🏔️ 人口ピラミッドの種類
| 型 | 形 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|---|
| ピラミッド型 | 底が広い三角形 | 出生率高・死亡率高・人口増加が著しい | 発展途上国 |
| つりがね型(紡錘型) | 中央が広い | 出生率やや低下・人口静止型 | 先進国の移行期 |
| つぼ型(逆ピラミッド型) | 底が狭い | 出生率がさらに低下・少子化が進む | 現在の日本 |
| 星型(星形) | 中間層が膨らむ | 生産年齢人口の転入が多い | 大都市(東京等) |
| ひょうたん型 | 中間が細い | 生産年齢人口の流出(農村型) | — |
✅ 我が国の変遷:戦前→ピラミッド型 / 現在→つぼ型(ひょうたん型ではない) ✅ 星型=大都市型(生産年齢人口の流入で中央が膨らむ)
🏥 健康増進対策
スマート・ライフ・プロジェクトの4テーマ
- 適度な運動
- 適切な食生活
- 禁煙
- 健診・検診の受診(第4のテーマとして追加)
主な法律と制度
| 制度・法律 | 根拠法 | 対象・内容 |
|---|---|---|
| 国民健康・栄養調査 | 健康増進法 | 毎年実施(5年ごとではない) |
| 特定健康診査・特定保健指導 | 高齢者の医療の確保に関する法律 | 40〜74歳を対象(30歳ではない) |
| 食事摂取基準 | 健康増進法(食育基本法ではない) | 栄養摂取の基準値 |
| 全国がん登録 | がん登録等の推進に関する法律 | がんの実態把握 |
✅ 食事摂取基準の根拠法=健康増進法(食育基本法は誤り) ✅ 特定健診は40〜74歳(30歳は誤り)
📊 保健統計と人口指標
人口統計の分類
| 区分 | 内容 | 代表例 |
|---|---|---|
| 人口静態統計 | ある一時点における人口の規模・構造を調査 | 国勢調査(5年ごと) |
| 人口動態統計 | 一定期間内の出生・死亡・婚姻・離婚・死産を把握 | 人口動態調査(毎年) |
| 疾病統計 | 疾病の罹患・受療状況を把握 | 患者調査・国民生活基礎調査 |
✅ 「一時点の人口調査」=人口静態統計(国勢調査) ✅ 「出生・死亡等の変動記録」=人口動態統計
年齢区分別人口指標
| 区分 | 定義 |
|---|---|
| 年少人口 | 0〜14歳 |
| 生産年齢人口 | 15〜64歳 |
| 老年人口 | 65歳以上 |
| 指標 | 計算式 |
|---|---|
| 老年人口指数 | 老年人口(65歳以上)÷ 生産年齢人口 × 100 |
| 年少人口指数 | 年少人口 ÷ 生産年齢人口 × 100 |
| 従属人口指数 | (年少人口 + 老年人口)÷ 生産年齢人口 × 100 |
| 老年化指数 | 老年人口 ÷ 年少人口 × 100 |
✅ 老年人口指数の分母は「生産年齢人口」(15歳未満ではない!)
🏭 労働衛生管理
3管理
| 管理 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 作業環境管理 | 有害因子を環境から除去・低減 | 有害原材料を無害なものへ変更、換気設備の設置 |
| 作業管理 | 作業方法・手順・時間の管理 | 呼吸用保護具の着用・化学防護手袋着用・曝露時間短縮 |
| 健康管理 | 労働者の健康状態の把握・維持 | ストレスチェック・特殊健康診断・一般健康診断 |
5管理(3管理に追加)
| 追加の管理 | 内容 |
|---|---|
| 総括管理 | 事業主による全体統括・方針策定 |
| 労働衛生教育 | 知識・技術の習得(安全教育・衛生講習) |
✅ 健康管理に該当するもの:ストレスチェック・健康診断(特殊・一般) ✅ 保護具着用・曝露時間管理→作業管理 / 有害物質除去・換気→作業環境管理
🦠 感染症の分類(新興・再興)
| 種類 | 定義 | 例 |
|---|---|---|
| 新興感染症 | 新たに発見・急速に拡大している感染症 | SARS・MERS・COVID-19・HIV・エボラ出血熱・レジオネラ症・クリプトスポリジウム症 |
| 再興感染症 | 一度は制圧されたが再び問題となった感染症 | 結核・マラリア・ポリオ・デング熱 |
✅ 再興感染症の代表:結核(薬剤耐性菌の増加などで再び増加)
🎗️ 主要がんのリスク要因
| がんの種類 | 主なリスク要因 |
|---|---|
| 肺がん | 喫煙(最大のリスク)・受動喫煙。男性死亡率1位 |
| 胃がん | 食塩の過剰摂取・ピロリ菌感染。食生活改善・除菌で減少傾向 |
| 大腸がん | 食生活の欧米化・肥満・運動不足。近年増加傾向 |
| 肝臓がん | B型・C型肝炎ウイルス感染。抗ウイルス薬普及後に減少 |
| 子宮頸がん | **HPV(ヒトパピローマウイルス)**感染。ワクチン定期接種で予防 |
🩺 メタボリックシンドローム診断基準
必須条件:腹囲 男性≥85cm、女性≥90cm
以下3項目のうち2項目以上:
| 項目 | 基準値 |
|---|---|
| 血圧 | 収縮期≥130 または 拡張期≥85 mmHg |
| 血糖 | 空腹時血糖≥110 mg/dL |
| 血清脂質 | TG≥150 mg/dL または HDL-C<40 mg/dL |
✅ HDL-C(善玉コレステロール)が低い(<40)も診断基準に含まれる ✅ 日本の糖尿病患者の95%以上が2型(1型は少数) ✅ 受動喫煙もCOPDのリスクファクター(「リスクなし」は誤り)
📋 国試頻出まとめ
| # | テーマ | 重要ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 現在の日本の人口ピラミッド | つぼ型(ひょうたん型・星型ではない) |
| 2 | スマートライフ4テーマ | 運動・食生活・禁煙・健診受診 |
| 3 | 特定健診の対象 | 40〜74歳 |
| 4 | 国民健康・栄養調査 | 根拠法:健康増進法 / 毎年実施 |
| 5 | 食事摂取基準の根拠法 | 健康増進法(食育基本法は誤り) |
| 6 | ストレスチェック | 健康管理に該当 |
| 7 | 保護具着用 | 作業管理に該当 |
| 8 | 再興感染症 | 結核(SARSは新興感染症) |
| 9 | 人口静態統計 | 国勢調査(一時点・5年ごと) |
| 10 | 老年人口指数の分母 | 生産年齢人口(15歳未満は誤り) |
📝 国試過去問チェック
第111回 問121(人口ピラミッド)
人口ピラミッドに関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ピラミッド型は出生率が高く人口増加が著しい場合にみられる
- ピラミッド型は年少人口の年齢層が流出して生じる都市型である
- つぼ型はつりがね型に比べ出生率がさらに低下した場合にみられる
- 第二次世界大戦前の日本の人口ピラミッドはつぼ型であった
- 現在の日本の人口ピラミッドはひょうたん型である
解答と解説を見る
正答:1・3
1✅ ピラミッド型は高出生率・高死亡率で人口増加が著しい型
3✅ つぼ型はつりがね型よりさらに出生率が低下した型(少子化が進んだ状態)
2❌ 都市型は星型(生産年齢人口の流入で中央が膨らむ)
4❌ 戦前の日本はピラミッド型
5❌ 現在はつぼ型(ひょうたん型ではない)
第111回 問123(健康増進対策)
我が国の健康増進対策に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- スマート・ライフ・プロジェクトは「適度な運動」「適切な食生活」「禁煙」「健診・検診の受診」を基本テーマとした国民運動
- 国民健康・栄養調査は健康増進法に基づいて5年ごとに実施されている
- 食事摂取基準は食育基本法に基づいて定められている
- 特定健康診査・特定保健指導は生活習慣病の予防を目的として30〜64歳を対象
- がん登録等の推進に関する法律に基づいて全国がん登録が実施されている
解答と解説を見る
正答:1・5
1✅ スマート・ライフ・プロジェクトの4テーマ(運動・食生活・禁煙・健診受診)通り
5✅ 全国がん登録の根拠法は「がん登録等の推進に関する法律」
2❌ 国民健康・栄養調査は毎年実施(5年ごとではない)
3❌ 食事摂取基準の根拠法は健康増進法(食育基本法ではない)
4❌ 特定健診は40〜74歳対象(30歳ではない)
第111回 問125(労働衛生管理・健康管理の該当項目)
労働衛生管理における健康管理に該当するのはどれか。2つ選べ。
- 呼吸用保護具を着用させる
- ストレスチェックを実施する
- 有害物質に対する曝露時間を短縮する
- 有害な原材料を無害なものへと変更する
- 特殊健康診断を実施する
解答と解説を見る
正答:2・5
2✅ ストレスチェックは「健康管理」
5✅ 特殊健康診断も「健康管理」
1❌ 呼吸用保護具の着用→作業管理
3❌ 曝露時間短縮→作業管理
4❌ 有害原材料を無害なものへ変更→作業環境管理
第110回 問17(再興感染症)
再興感染症はどれか。1つ選べ。
- 結核
- クリプトスポリジウム症
- 重症急性呼吸器症候群(SARS)
- レジオネラ症
- ロタウイルス感染症
解答と解説を見る
正答:1
1✅ 結核は一度は減少したが、薬剤耐性菌の出現などで再び問題化→再興感染症の代表
2❌ クリプトスポリジウム症は新興感染症
3❌ SARSは2002〜2003年に初めて認識された新興感染症
4❌ レジオネラ症は1976年に初めて認識された新興感染症
5❌ ロタウイルス感染症は新興感染症
第109回 問123(保健統計の分類)
保健統計に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 保健統計は、人口統計と死亡統計に大別される
- 人口統計は、人口動態統計と疾病統計に大別される
- 人口統計は、集団の健康水準の向上を図る上で重要な情報である
- 人口動態統計は、ある一時点における人口の規模や構造などを調査するものである
- 人口静態統計の代表的なものは、国勢調査である
解答と解説を見る
正答:3・5
3✅ 人口統計は集団の健康水準向上に重要な情報
5✅ 人口静態統計の代表=国勢調査(5年ごとに実施)
1❌ 保健統計は人口統計と疾病統計に大別される(死亡統計ではない)
2❌ 人口統計は人口静態統計と人口動態統計に大別される
4❌ 「一時点の人口規模・構造調査」=人口静態統計(人口動態統計は出生・死亡等の変動を記録)
第108回 問122(がんの粗死亡率・リスク要因)
悪性新生物による粗死亡率の年次推移グラフに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- aは大腸である
- bの悪性新生物のリスク要因として、食塩の過剰摂取があげられる
- cの悪性新生物が1990年代後半まで増加した主な要因として、HPV感染が考えられる
- dの悪性新生物のリスク要因として、食生活の欧米化や運動不足などによる肥満があげられる
- eは肺である
解答と解説を見る
正答:2・4
2✅ b(減少傾向)=胃がん→リスク要因:食塩の過剰摂取・ピロリ菌感染
4✅ d(増加傾向)=大腸がん→リスク要因:食生活の欧米化・肥満・運動不足
1❌ a(最高値・増加後横ばい)=肺がん(大腸ではない)
3❌ HPV感染は子宮頸がんの主因(胃・肝・膵・大腸・肺には含まれない)
5❌ e(低値)=膵臓がん(肺はa)
第108回 問124(生活習慣病・メタボリックシンドローム)
生活習慣病に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 腹囲が基準値以上であり、血圧・血糖・血清脂質の3つの診断基準項目のうち、2項目以上が該当するとメタボリックシンドロームと診断される
- 現在、我が国では2型糖尿病患者より1型糖尿病患者が多い
- 糖尿病は、虚血性心疾患や脳梗塞のリスクファクターである
- 受動喫煙は、COPDのリスクファクターとはならない
- HDL-Cは脂質異常症の診断基準項目に含まれない
解答と解説を見る
正答:1・3
1✅ メタボ=腹囲が必須条件+血圧・血糖・血清脂質の3項目のうち2項目以上
3✅ 糖尿病は動脈硬化を促進し虚血性心疾患・脳梗塞のリスクファクター
2❌ 日本の糖尿病患者の95%以上は2型(1型は少数)
4❌ 受動喫煙もCOPDのリスクファクター
5❌ HDL-C<40 mg/dLが脂質異常症の診断基準の1つ
第107回 問16(BMIの計算式)
体格指数のひとつであるBMIを算出する式はどれか。1つ選べ。
- 身長(m) ÷ 体重(kg)
- 身長(m) ÷ [体重(kg)]²
- 体重(kg) ÷ 身長(m)
- [体重(kg)]² ÷ 身長(m)
- 体重(kg) ÷ [身長(m)]²
解答と解説を見る
正答:5
5✅ BMI = 体重(kg) ÷ [身長(m)]²
BMI 18.5未満:低体重 / 18.5〜25未満:普通体重 / 25以上:肥満
1〜4❌ いずれも誤りの式
第107回 問120(人口指標の計算)
2020年10月1日現在の年齢区分別人口割合(15歳未満12%・15〜64歳59%・65〜74歳14%・75歳以上15%)に基づく人口指標として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 老年化指数は250を超えている
- 老年人口指数は50を超えている
- 年少人口指数は20を超えている
- 従属人口指数は80を超えている
- 老年人口割合は25%を超えている
解答と解説を見る
正答:3・5
計算: 老年人口(65歳以上)= 14+15 = 29%
3✅ 年少人口指数 = 12 ÷ 59 × 100 ≈ 20.3(20を超える)
5✅ 老年人口割合 = 29%(25%を超える)
1❌ 老年化指数 = 29 ÷ 12 × 100 ≈ 242(250は超えない)
2❌ 老年人口指数 = 29 ÷ 59 × 100 ≈ 49.2(50は超えない)
4❌ 従属人口指数 = 41 ÷ 59 × 100 ≈ 69.5(80は超えない)
第107回 問124(リスク要因別死亡者数の順位)
我が国のリスク要因別の関連死亡者数(厚生労働白書)で、上位a・b・cの組合せとして正しいのはどれか。1つ選べ。
- a=運動不足、b=高血圧、c=喫煙
- a=喫煙、b=運動不足、c=高血圧
- a=喫煙、b=高血圧、c=運動不足
- a=高血圧、b=喫煙、c=運動不足
- a=高血圧、b=運動不足、c=喫煙
解答と解説を見る
正答:3
3✅ 関連死亡者数の多い順:喫煙(最多)>高血圧>運動不足
- 喫煙:がん・循環器・呼吸器疾患など幅広いリスク
- 高血圧:脳卒中・心疾患の主要リスク
- 運動不足:糖尿病・メタボ・循環器疾患に関連
